知恵の矢(読み)ちえのや

精選版 日本国語大辞典 「知恵の矢」の意味・読み・例文・類語

ちえ【知恵】 の 矢(や)

仏教で、矢が目的物を射落とすように、煩悩(ぼんのう)をすっぱりと断ち切ることのたとえにいう。また、知恵のはたらきが速いことを矢の速さにたとえてもいう。
※光悦本謡曲・田村(1428頃)「千手観音の、光を放って虚空に飛行し、千の御手毎に、大悲の弓には智恵の矢をはめて、一度放せば千の矢先、雨あられとふりかかって」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報