石城戸町(読み)いしきどちよう

日本歴史地名大系 「石城戸町」の解説

石城戸町
いしきどちよう

[現在地名]丸岡町石城戸町

丸岡城の南、富田とみた町の東にある、南北に走る通りに沿った町で、かみ・中・下の三町に分れる。当町はたに町とともに天正四年(一五七六)柴田勝豊の丸岡移城に従って豊原とよはらから移ったと伝え、豊原に石城戸の名を残す。慶長一八年(一六一三)丸岡城下図には「石城戸町通」とみえ、寛永年間(一六二四―四四)と推定される丸岡町絵図(佐久見家文書)によれば、北から石城戸上・中・下丁と記され、家数七九、ほか通りの北詰に神明しんめい神社が鎮座し、通りの東側に浄林じようりん寺・安楽あんらく寺・妙光みようこう寺、西側に浄応じようおう寺がみえる。また天保七年(一八三六)八月の円陵輿地略図によると「石木戸町」とみえ、家数は七八を数える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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