浄林寺(読み)じようりんじ

日本歴史地名大系 「浄林寺」の解説

浄林寺
じようりんじ

[現在地名]平内町小湊

東福とうふく寺の南にあり、もと清風山、天和年間(一六八一―八四)に平内山と改号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。寺伝によると天文元年(一五三二)の開創というが、元和二年(一六一六)覚正開山ともいう。本尊とは別のもう一体の阿弥陀像は伝慈覚大師作といわれ、雨乞弥陀として有名で、馬に乗せて村中を引回すと必ず雨が降るという。

小湊こみなとには曹洞宗の東福寺と浄土宗の当寺しかないので、北陸地方からの移住者である浄土真宗信者たちは一向八軒衆と称して当寺で葬祭を済ませていた。真宗門徒と当寺は享保一九年(一七三四)以来争いはあったが、和解のうえ協力してきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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