日本歴史地名大系 「石屋形」の解説
石屋形
いしやかた
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
…入口の閉塞には板石や塊石を用い,再び開くことが可能となっている。棺は石棺,木棺,陶棺等を用いるが,九州などでは板石で室内を区切る石障(せきしよう),石屋形(いしやかた),屍床などと呼ばれる施設が発達し,その場合は棺を用いなかったらしい。また,玄室の前に小室を設け複室とする例もある。…
…これにも熊本県長砂連(ながざれ)古墳のように,直弧文を浮彫したものと,熊本県井寺(いでら)古墳のように,直弧文を線刻したものとがある。後者には同心円の文様もまじえているが,熊本県千金甲(せごんこう)1号墳では,同心円と靫(ゆき)とを用い,千金甲3号墳では,石障ではなく,石屋形(いしやかた)(石室奥壁に接して組み立てられた安置施設)に同心円,靫,大刀(たち),舟などを線刻したものに変化している。なお,彫刻とのみ記したが,以上の諸例においては,その上に,赤1色または赤,白,青などの,鉱物質顔料を用いた彩色を施している。…
※「石屋形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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