石州(読み)セキシュウ

精選版 日本国語大辞典 「石州」の意味・読み・例文・類語

せき‐しゅう‥シウ【石州】

  1. [ 1 ] 石見国(いわみのくに)別称
    1. [初出の実例]「先考故石州録事参軍弓氏」(出典:性霊集‐八(1079)為弟子僧真境設亡考七々斎願文)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. せきしゅうりゅう(石州流)」の略。
      1. [初出の実例]「附合ふ席も堅い石州」(出典:雑俳・歌羅衣(1834‐44)五)
    2. ( 「せきしゅうぼね(石州骨)」の略 ) =せきしゅぼね(石珠骨)
      1. [初出の実例]「君にあふよはくるるまを、ちさととこころせきしうの、あふぎのゑさゑ、わけすがた」(出典:浄瑠璃・博多露左衛門色伝授(1708)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の石州の言及

【石見国】より

…山陰道の最西端に位置し,現在の島根県西半部にあたる。石州ともいう。
【古代】
 《国造本紀》に石見国造をおいたと伝えるが,国司が管する石見国は大化改新後まもなく設置,《日本書紀》斉明3年(657)条に初見する。…

※「石州」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android