ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石油先物市場」の意味・わかりやすい解説 石油先物市場せきゆさきものしじょうoil futures market 原油および石油製品の1~12ヵ月先の売買を対象に先物取引が行なわれる市場。古くは 1935年にニューヨークで原油が上場されたことを最初とする。現在の活況を招いたのは,アメリカで 81年までに石油の価格統制が順次撤廃され,市場の自由性が確保されるようになってからである。石油先物市場の機能としては,(1) 将来価格形成機能,(2) ヘッジ機能,(3) 価格平準化機能,(4) 価格適正化機能,(5) 情報提供機能がある。現在の世界の市場は,ニューヨークの暖房油・原油・ガソリン,ロンドンの原油・ガスオイル,シンガポールの重油・原油などがあり,日本でも石油の規制緩和を背景として先物市場開設の機運が高まりつつある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by