石田東陵(読み)いしだ とうりょう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石田東陵」の解説

石田東陵 いしだ-とうりょう

1865-1934 明治-昭和時代前期の漢学者
元治(げんじ)2年1月26日生まれ。仙台の人。儒学を仙台藩藩校養賢堂の助教斎藤真典に,漢詩国分青厓(せいがい)にまなぶ。母校共立学校(のちの開成中学校)の教頭をへて,大東文化学院教授,東京文理大講師をつとめた。昭和9年12月6日死去。70歳。本名は羊一郎。字(あざな)は士剛。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の石田東陵の言及

【漢詩文】より

…また1894年に夭折した中野逍遥も強烈な恋愛感情を漢詩に託した詩人として注目される。森春濤・槐南らの清詩派に対抗し,漢・魏の古体詩を主唱して現れたのは副島種臣(そえじまたねおみ)(蒼海)であり,国分青厓,桂湖村,石田東陵らはこれに和してしだいに勢力を拡大していった。詩人たちの集りである吟社には下谷吟社(大沼枕山),茉莉吟社(まつりぎんしや)(森春濤),麴坊(こうじまち)吟社(岡本黄石)などがあり,それぞれに雑誌を発行するなどして世の好みに投じた。…

※「石田東陵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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