石田熊治郎(読み)イシダ クマジロウ

20世紀日本人名事典 「石田熊治郎」の解説

石田 熊治郎
イシダ クマジロウ

明治〜昭和期の医学放射線技術者 東北帝国大学技手。



生年
明治8年8月15日(1875年)

没年
昭和35(1960)年2月22日

出生地
宮城県岩沼町

学歴〔年〕
岩沼高小〔明治20年〕卒

経歴
明治30年仙台衛戍病院の陸軍磨工手となり、医科器機の修理保全を担当、43年公立宮城病院に移り、大正元年東北帝国大学の磨工手兼レントゲン技術者となった。昭和6年黒川利雄の助言X線透視から撮影に移る時間短縮装置を独創自作。20年東北大学技手に任官、21年3月退官。29年1月公務上疾病(漫性レントゲン障害)と認定され、国立仙台病院を療養退職した。日本放射線技術学会名誉会員。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石田熊治郎」の解説

石田熊治郎 いしだ-くまじろう

1875-1960 明治-昭和時代の医学放射線技術者。
明治8年8月15日生まれ。仙台衛戌(えいじゅ)病院勤務などをへて,大正元年東北帝大磨工手兼レントゲン技術者となる。昭和6年X線透視につづいてX線撮影をおこなう際の時間短縮装置を創作古賀良彦の間接X線撮影法の開発にも協力した。昭和35年2月22日死去。84歳。宮城県出身。旧姓三浦

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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