研削材(読み)けんさくざい(その他表記)abrasive

翻訳|abrasive

日本大百科全書(ニッポニカ) 「研削材」の意味・わかりやすい解説

研削材
けんさくざい
abrasive

物質を切断したり、ある厚さだけ削り取ったりするときに使用する材料で、研摩材として利用している物質とほとんど同じである。研摩材としては天然鉱物もよく使用するが、研削材として使用する物質はほとんど人工物質で、代表的なものとしてはダイヤモンド立方晶窒化ホウ素アルミナやタングステンカーバイトなどがある。研削工程中、被研削物と研削材との接触部は、ときには1000℃以上にもなるので、研削材に要求される特性は、硬いこと、高温で化学的に安定であること、耐摩耗性と耐熱衝撃性に優れていることなどである。

[島田昌彦]

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改訂新版 世界大百科事典 「研削材」の意味・わかりやすい解説

研削材 (けんさくざい)

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世界大百科事典(旧版)内の研削材の言及

【研磨材】より

…人造の砥粒は,電気炉の高熱化学反応を伴う溶融操作によって製造されたインゴットから粉砕・整粒してつくられるが,広義の研磨材には,このインゴットおよび天然砥粒用鉱塊をも含める。 研磨材を大別すると,形状決め・寸法決めなどの材料除去をおもな目的とするもの(研削材)と,磨きなどの表面仕上げをおもな目的とするもの(たく磨材または磨き材)とに分けられる。
[特性]
 研磨材の性質として,硬さ,靱性(じんせい),耐摩耗性,粒度,粒形の五つが重要である。…

※「研削材」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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