砥(漢字)

普及版 字通 「砥(漢字)」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 10画

[字音] シ・テイ
[字訓] といし・とぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(てい)。は曲刀の刃を研ぐ形。〔説文〕九下に本字をに作り、重文として砥を出だし、「柔石なり」という。〔集韻〕に「石(れいせき)の最も細やかなるなり」とあり、最も粗なるものを(れい)という。

[訓義]
1. といし、きめの細かいといし。
2. とぐ、みがく、たいらかにする、ならす。
3. 黒い石、石の名。
4. 砥はみがきあげる、しあげる。

[古辞書の訓]
和名抄〕砥 末度(まと) 〔名義抄〕砥 ト・マト・トグ・タヒラグ・タヒラカニ 〔立〕砥 ナラシ・スル・マナブ・マト・ミガク・ヒトシ

[語系]
砥・tyeiは同声。もと同字。は砥してその極に至ることをいう。抵tyeiも声義同じ。またtjietは椹質(ちんしつ)。たたいてきたえる台。は柱下の石、椹は砧の台。みな同系の語であろう。

[熟語]
砥原砥行砥才砥淬砥矢砥尚砥刃砥石砥節砥平砥兵砥磨砥名・砥・砥砥錬砥路
[下接語]
滑砥・柔砥・平砥・

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報