碧巌寺(読み)へきがんじ

日本歴史地名大系 「碧巌寺」の解説

碧巌寺
へきがんじ

[現在地名]七城町亀尾

城平じようのひらにある。神竜山と号し、臨済宗。本尊薬師如来。「一統志」に寛正五年(一四六四)菊池為邦の建立とあり、「地志略」は「文正元年菊池肥後守為邦三十七歳にて、所領を嫡子重朝に譲り、刺髪染衣と成て、尖活仍勢居士と号し、居館を寺とし、自分袈裟をかけて、碧巌集を講ず。長享二年此寺建立、既に成就して碧巌寺と号せられしも、右のいはれなるべし」と記す。「肥後名勝略記」によると開山は如拙伯巧。「国誌」によれば、一時戦乱によって荒廃したが、慶長年中(一五九六―一六一五)加藤清正が京の東福とうふく寺の僧文英清韓を招き、寺領五石・寺地二反三畝を寄進したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の碧巌寺の言及

【七城[町]】より

…国道325号線沿いに建設された特産品センター(メロンドーム)は,地域農業の振興に大きな役割を果たしている。菊池為邦画像を蔵する碧巌寺,長明寺坂古墳群などがある。【松橋 公治】。…

※「碧巌寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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