確確(読み)シカシカ

デジタル大辞泉 「確確」の意味・読み・例文・類語

しか‐しか【確】

[副](多く下に打消しの語を伴う)物事が確実に行われるさま。たしかに。しっかり。
「終に―とねむることなければ」〈中華若木詩抄・上〉
返事も―し給はず」〈仮・竹斎・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「確確」の意味・読み・例文・類語

しか‐しか【確確】

  1. 〘 副詞 〙 ( 「しかじか(然然)」から意味の転じたもの。「と」を伴うこともあり、また、下に打消の言い方を伴う場合が多い )
  2. はっきりとしてたしかなさま。しっかりと。きちんと。
    1. [初出の実例]「返々よろこびて、しかしか其日めのとの許へ行あふべき事、よくよく定め契りて帰ぬ」(出典:発心集(1216頃か)六)
    2. 「于今御子達をもしかしかと見知無御申候由、批判申候」(出典上杉家文書‐元亀元年(1570)八月一三日・大石芳綱書状)
  3. 物事が望ましい方向にどんどん進むさま。はかばかしいさま。大いに。
    1. [初出の実例]「高恵呂文景の間はしかしかとも文学未興そ」(出典:史記抄(1477)一六)
    2. 「のらぞんざいのわたしが身。気色もしかしかはかどらねど」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)中)

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