磨り上げる(読み)すりあげる

精選版 日本国語大辞典 「磨り上げる」の意味・読み・例文・類語

すり‐あ・げる【磨上】

  1. 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙
    [ 文語形 ]すりあ・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙
  2. こすりみがいて完成させる。
    1. [初出の実例]「兎に角珠を磨り上げなくっちゃ肝心の実験が出来ませんから…」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉六)
  3. 刀剣の茎(なかご)をやすりですって、寸法をつめる。
    1. [初出の実例]「カタナヲ suriaguru(スリアグル)」(出典日葡辞書(1603‐04))
  4. 俳諧用語。よりすぐれたもの、高次のものにする。
    1. [初出の実例]「古事古歌をとるには本歌を一段すり上て作すべし」(出典:俳諧・去来抄(1702‐04)故実)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android