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去来抄 きょらいしょう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

去来抄
きょらいしょう

江戸時代中期の俳論書。向井去来著。加藤暁台序。井上士朗跋。3冊。安永4 (1775) 年刊。成立は元禄末頃。芭蕉および門下の俳論を集成したもので,『三冊子』とともに蕉風俳論の根本資料。先師評,同門評,修行教の3部。

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デジタル大辞泉の解説

きょらいしょう〔キヨライセウ〕【去来抄】

江戸中期の俳論書。3冊(版本)。向井去来著。元禄15年(1702)ごろから宝永元年(1704)にかけて成立。安永4年(1775)刊。芭蕉および門人の俳論を集成したもの。さびしおり不易流行など、蕉風俳諧の本質に触れたものが多い。

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百科事典マイペディアの解説

去来抄【きょらいしょう】

江戸中期の俳論書。去来著。1688年―1703年ころ成立。内容は〈先師評〉〈同門評〉〈故実〉〈修行教〉の4巻からなり,芭蕉とその門人の俳論を集めている。芭蕉の俳諧観を忠実に伝えている点で《三冊子》とともに蕉風俳論書として重要。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょらいしょう【去来抄】

俳諧論書。去来著。1704年(宝永1),執筆中に著者は病没し,〈先師評〉〈同門評〉〈故実〉〈修行教〉の4巻2冊が草稿のまま実弟魯町のもとに伝わった。前半の2巻1冊のみ現存。当初は落柿舎集と題する撰集の一部として企画されたらしい。写本として流布したが,75年(安永4),暁台(きようたい)が〈故実〉を除く3巻3冊として刊行。ただし,本文校訂は必ずしも草稿に忠実でない。〈先師評〉〈同門評〉は,句々に即した蕉門諸家の議論の記録。

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大辞林 第三版の解説

きょらいしょう【去来抄】

俳論書。四巻。向井去来著。1702年から1704年の間に成立。1775年刊。芭蕉と門人たちの句評・俳諧本質論・俳諧作法などを「先師評」「同門評」「故実」「修行」の四分に分けて記す。ただし、そのうち「故実」編のみ出版されなかった。土芳の「三冊子」と並び、芭蕉俳論を知る重要な資料。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

去来抄
きょらいしょう

去来の俳諧(はいかい)論書。去来晩年の1704年(宝永1)ごろ成立。「先師評」「同門評」「故実」「修業教」の4編からなり、前2編は去来自筆稿本、他は写本によって伝わる。1775年(安永4)に尾張(おわり)(愛知県)の暁台(きょうたい)らによって板本『去来抄』(「故実」を除く3編のみ)が刊行されている。内容は、去来がおりに触れて師芭蕉(ばしょう)から聞いた句評の詞(ことば)などを中心に、蕉門の高弟たちとたたかわせた作句論など、蕉風俳諧の理念・手法や表現意識にもわたっており、とくに不易流行(ふえきりゅうこう)や、さび・しをり・細みについての説、匂(にお)ひ・ひびき・俤(おもかげ)などの付合(つけあい)論は、蕉風俳諧の特質を知るうえに重要である。本文は、篤実な去来の人柄を反映して、師翁の教説に忠実な記述とみられることから、土芳(とほう)の『三冊子(さんぞうし)』とともに、蕉風俳論の根本資料として高い評価を与えられているが、去来自身の見解に基づく独自な構成意識のあることも見逃せない。[堀切 實]
『栗山理一他校注・訳『日本古典文学全集51 連歌論集・能楽論集・俳論集』(1973・小学館) ▽南信一著『総釈去来の俳論 下』(1975・風間書房)』

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世界大百科事典内の去来抄の言及

【旅寝論】より

…内容は許六説批判を中心とした31項に,〈余評〉として《付句十七体》批判の1項を加えたもの。師説に基づく所論は穏健中正にして説得力に富み,のちの《去来抄》の素稿的性格を持つ。【白石 悌三】。…

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