社会誌学(読み)しゃかいしがく(その他表記)sociography

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「社会誌学」の意味・わかりやすい解説

社会誌学
しゃかいしがく
sociography

民族社会の生活の全体関連的記述を統計的,帰納的方法で行なって社会学基礎づけようとする学問創始者 S.スタインメッツによれば,一定の時代における民族社会のあらゆる関係と状態を複合的な手段によって叙述する研究の一部門を意味していたが,この方向に一層組織的な意味を与えたのは F.J.テンニェスと R.ヘバーレらであった。彼らは社会学の一部門として社会誌学を構想した。こうしておもにドイツの学問的風土なかで生れてきた社会誌学であったが,一般には普及せず,むしろこの方法はアメリカでの社会調査法を駆使した実証研究に取って代られた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む