山川 世界史小辞典 改訂新版 「神の平和,神の休戦」の解説
「神の平和,神の休戦」(かみのへいわ,かみのきゅうせん)
Pax Dei, Treuga Dei[ラテン],Paix de Dieu, Trêve de Dieu[フランス]
教会の主導による西欧封建社会期の平和運動。10世紀末以来の各地の教会会議やクレルモン教会会議で設定。「神の平和」は,特定の人や財産を侵害しない旨の,封建貴族間の平和誓約。「神の休戦」は,特定期間(例えば金曜日から日曜日,待降節,四旬節,復活祭など)内の,教会による戦闘禁止(戦闘は1年に90日以内)。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報