神去(読み)かみさる

精選版 日本国語大辞典 「神去」の意味・読み・例文・類語

かみ‐さ・る【神去】

〘自ラ四〙
天皇など、高貴の人が死去する。崩御(ほうぎょ)する。薨去(こうきょ)する。かんさる。神上がる。
書紀(720)神代上(兼方本訓)「伊弉冊尊火産霊(ほのむすひ)を生みし時に子の為(ため)、焦(や)か所(れ)て神退(かむさ)りましぬ。亦は神避(カミサル)と云ふ」
神通力で消え去る。神通力を使って飛び去る。
※浄瑠璃・本朝二十四孝(1766)四「花のまにまに見えつ隠れつ神さる狐」

かん‐さ・る【神去】

〘自ラ四〙 (古くは「かむさる」と表記。「かんざる」とも) =かみさる(神去)
※書紀(720)神代上(兼方本訓)「驚きたまひて機(はたもの)より堕(を)ちて所持(も)たる梭(かひ)を以て体(み)を傷(やふ)らしめて神退(カムサリ)ましぬ」

かむ‐さ・る【神去】

〘自ラ四〙 ⇒かんさる(神去)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報