表記(読み)ヒョウキ

デジタル大辞泉の解説

ひょう‐き〔ヘウ‐〕【表記】

[名](スル)
おもてに書きしるすこと。また、その書かれたもの。おもて書き。「表記の所へお送りください」
文字や記号を用いて書き表すこと。「現代仮名遣いで表記する」

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百科事典マイペディアの解説

表記【ひょうき】

文字音声記号によって言語を書き表すこと。各言語が慣習的に用いてきた文字と綴字(てつじ)法によって書き言葉に定着させるのが普通で,句読点や各種符号なども利用される。送り仮名,仮名づかいなど,日本語において表記手段としての文字を問題とするときは用字と呼んで区別することもある。

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大辞林 第三版の解説

ひょうき【表記】

( 名 ) スル
おもてに書き記すこと。また、その文字。おもて書き。 「 -の住所あてお送り下さい」
文字や記号で書き表すこと。 「漢字仮名まじりで-する」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

表記
ひょうき

読み書きliteracyのよりどころ。文字を使って言語を写し取ったもの。表記writingは、文字列sequence of charactersと行立てparagraphicationと句読(くとう)punctuationなどで成り立っている。文字列の単位は語である。語ごとに文字列が決まっている。単語文字でも音節文字でもローマ字のような字母文字でも表記は語において定まっている。音節文字では仮名遣い、字母文字ではスペリングがそれである。単語文字である漢字でも、「葡萄(ぶどう)」や「蜘蛛(くも)」や「麒麟(きりん)」は、2字で初めて存在意義がある。中国語の「東西(トンシ)(もの)」「花子(ホワツ)(こじき)」なども1字ずつに切り離しては語にならない。当て字の「馬鹿(ばか)」や「馴鹿(となかい)」でも複合してこそ成り立っている。順序を変えただけでも、「重荷」と「荷重」、「人知」と「知人」のように別語になる。「山茶花(さざんか)」のように読み書きの順が一致しないことさえあるのも、1字ごとではなく、一定の文字列が語を示すからである。このように、語とその形態とは、文字列によって表記される。語を超える文字列には、句読点や行立てが加わって、文や文章を整える正書法ができる。これが文字という媒体を頼りとする言語の表記である。
 正書法は、表記における文字の配置統制の決まりで、つねにはたらいている。日本では仮名にもローマ字にも正書法があるが、専用されることは少なく、一般に使われる漢字仮名交じり文では表記上の不安定がみられ、とくに固有名詞における揺れが大きい。表記と文体、書体、筆法、用字法などとの混同は避けるべきである。[日下部文夫]

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