福中内新町(読み)ふくなかうちしんまち

日本歴史地名大系 「福中内新町」の解説

福中内新町
ふくなかうちしんまち

[現在地名]姫路市福中町ふくなかまち坂元町さかもとまち

姫路城南西の外曲輪に位置する町人町。福中門(初め備前門)内側で福中町の西に南北に延びる町筋。慶長六年(一六〇一)の町割で外曲輪の区画内に取入れられるまでは福中村のうちであった。寛永(一六二四―四四)坂元町北の中堀を浚渫し、泥土を山陽道に敷いたため通行の障害になり、人馬はほん町・坂元町から南のたわら町・福中町を経て備前門に出るようになった。のち坂元町のもとの往来に復するため内新町を置いたがもとに復しなかった(姫路府志)、ということから当町は寛永以後に成立したといえる。慶安二年―寛文七年(一六四九―六七)の侍屋敷新絵図に「新町」、元禄八年(一六九五)写の姫路城図には「備前橋内新町」とあり、ほかに「備前口門新町」や単に「内新町」とした記録もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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