福井作左衛門(読み)ふくい さくざえもん

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福井作左衛門」の解説

福井作左衛門 ふくい-さくざえもん

?-? 江戸時代前期の大工,枡座(ますざ)元締(もとじめ)。
はじめ法隆寺大工。寛永11年(1634)徳川家光上洛の際,二条城棟梁と枡御用に任じられた。寛文9年幕府により京枡が全国基準となる。京枡座元締としての福井家は明治までつづき,枡の製造・販売,枡改めにあたった。大和(奈良県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の福井作左衛門の言及

【枡座】より

…江戸時代前期の枡は,太閤検地における基準枡である納枡によってほぼ統一されていたが,厳密には各地また用途によって枡目には相違があった。幕府は,江戸では樽屋藤左衛門を,京都では福井作左衛門を枡座とし,それぞれ縦横4寸7分5厘・深さ2寸9分,縦横4寸9分・深さ2寸7分の枡を公定枡として製作,販売にあたらせていた。そして寛文期(1661‐73)には,全国的流通の活発化などを背景に,幕府は諸国枡の調査を実施し,その結果をもとに1669年京枡をもって全国の枡を統一しようとし,江戸の樽屋と京都の福井とを枡座に定め,枡の製作,販売を独占させようとした。…

※「福井作左衛門」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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