福山敏男(読み)ふくやま としお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「福山敏男」の解説

福山敏男 ふくやま-としお

1905-1995 昭和-平成時代の建築史家。
明治38年4月1日生まれ。東京国立文化財研究所美術部長などをへて,昭和34年京大教授となる。のち京都府埋蔵文化財調査研究センター理事長。62年「寺院建築の研究」「神社建築の研究」で学士院恩賜賞。平成7年5月20日死去。90歳。福岡県出身。京都帝大卒。著作ほかに「日本建築史研究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の福山敏男の言及

【江田船山古墳】より

…銀象嵌銘の大刀がどちらにはいるかは不明。銘文の解読の基礎は福山敏男が1934年につくり,最初の部分を〈治天下□□□歯大王世□□〉と読んで,蝮(たじひの)宮に天の下治(しろし)めす弥都歯(みずは)大王,すなわち反正天皇にあてた。この福山説にしたがって,大刀を438年ころの製作と考えるのが定説であったが,78年に埼玉(さきたま)稲荷山古墳出土の鉄剣に金象嵌銘が発見されたとき,岸俊男らの解読の際に再検討が加えられ,これはむしろ稲荷山銘と同じく獲加多支鹵(ワカタケル)と読めることが示され,雄略天皇の時代の製作とみる説が有力になった。…

※「福山敏男」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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