日本大百科全書(ニッポニカ) 「福崎(町)」の意味・わかりやすい解説
福崎(町)
ふくさき
兵庫県中南部、神崎郡(かんざきぐん)にある町。1925年(大正14)町制施行。1956年(昭和31)田原、八千種(やちくさ)の2村と合併。市川河谷が開け、市川に沿ってJR播但線(ばんたんせん)と国道312号が走る。また中国自動車道と播但連絡道路が交差するインターチェンジがあって、急激な都市化が進み、工業団地の造成や中小企業大学校関西校が開設された。田原地区は民俗学者柳田国男(やなぎたくにお)の出身地で、生家と町立「柳田國男・松岡家記念館」、隣接して町立「神崎郡歴史民俗資料館」がある。神積寺(じんしゃくじ)は田原文殊(もんじゅ)で知られ、本尊の薬師如来(にょらい)坐像は平安時代の作で国の重要文化財。面積45.79平方キロメートル、人口1万9377(2020)。
[大槻 守]
『『福崎町史』全4巻(1990~1995・福崎町)』
[補完資料] |