福建船政局(読み)ふっけんせんせいきょく(英語表記)Fu-jian chuan-zheng-ju; Fu-chien ch`uan-chêng-chü

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「福建船政局」の意味・わかりやすい解説

福建船政局
ふっけんせんせいきょく
Fu-jian chuan-zheng-ju; Fu-chien ch`uan-chêng-chü

中国,清末に福建省福州馬尾に設立された官営造船所馬尾船政局ともいう。同治5 (1866) 年 閩浙総督左宗棠 (さそうとう) によって設立。初代長官に船政大臣沈葆 楨が任じられ,フランス人技師を招いて操業を始め,同8~13年までに汽船 14隻を造船した。その後中国人技術者を中心に操業できるようになったが,清仏戦争でフランス軍の攻撃をこうむり,大打撃を受けた。日清戦争後は海軍充実がはかられたが,結局資金難のため造船は停止された。

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