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福恵全書 ふくけいぜんしょFú huì quán shū

世界大百科事典 第2版の解説

ふくけいぜんしょ【福恵全書 Fú huì quán shū】

中国,清の黄六鴻著。32巻。1694年(康熙33)成る。著者が各地の知県(県知事)を歴任した経験を生かして,下級地方官の任地における執務心得を述べている。中国では〈官箴(かんしん)〉といって,宋代の《州県提綱》以降,官吏の政治的心得を説いた指導書がいくつも作られ,清代だけでも《天台治略》《佐治薬言》《資治新書》等数多くあるが,本書はその中でも代表的なもので,地方行政の重要事項たとえば徴税,保甲,裁判,荒政などの処置について,知県の就任から離任までの心得を記しているので,地方末端の政治経済の実情を知るには欠くべからざる重要資料である。

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