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官箴 かんしんGuan-zhen; Kuan-chên

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

官箴
かんしん
Guan-zhen; Kuan-chên

(1) 中国,宋の呂本中の撰。1巻。官吏の鑑戒とすべきもの 33をあげた官吏心得。 (2) 中国,地方行政にあずかる官吏が心得るべき事柄を記した書物一般をさす。

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世界大百科事典 第2版の解説

かんしん【官箴 guān zhēn】

中国,宋以後,士大夫のために実際政治の心得を記した書物類。宋代以降,政治,社会,経済の諸制度が複雑,多様化すると,古典的素養を身につけることを第一義とした士大夫官僚は政務に支障をきたした。そこで,とくに州,県などの地方官の官員心得書が多く編まれた。李元弼(りげんひつ)の《作邑自》などはその代表で,下って清の黄六鴻の《福恵全書》や汪輝祖の《佐治薬言》などが名高い。その一部は江戸時代に翻刻されもした。

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世界大百科事典内の官箴の言及

【福恵全書】より

…著者が各地の知県(県知事)を歴任した経験を生かして,下級地方官の任地における執務心得を述べている。中国では〈官箴(かんしん)〉といって,宋代の《州県提綱》以降,官吏の政治的心得を説いた指導書がいくつも作られ,清代だけでも《天台治略》《佐治薬言》《資治新書》等数多くあるが,本書はその中でも代表的なもので,地方行政の重要事項たとえば徴税,保甲,裁判,荒政などの処置について,知県の就任から離任までの心得を記しているので,地方末端の政治経済の実情を知るには欠くべからざる重要資料である。また本書は,中国においてより以上に,江戸時代の日本で治政の参考に利用された。…

※「官箴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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