福釜村(読み)ふかまむら

日本歴史地名大系 「福釜村」の解説

福釜村
ふかまむら

[現在地名]安城市福釜町

北は箕輪みのわ村に接する。むかし富竈ふかま村と書き、大永―寛永年間(一五二一―一六四四)は福釜または福鎌と記す(福釜村誌)。古代志貴しき庄に属す。中世、松平氏の一族が住んだので、その後裔を福釜松平と称す。松平長親の次男三郎次郎親盛の流れをくむもので、永禄(一五五八―七〇)の頃右京亮康親がいる。「三河物語」に「永禄六年、門徒一揆の時、屋萩河の西には、藤井の松平勘四郎殿、ふつかまの松平右京殿、両所相並て岡崎へ御忠節あり」とある松平右京殿がこれにあたる。康親は、関ヶ原役後、福釜の旧領を与えられた(寛政重修諸家譜)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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