永禄(読み)エイロク

日本の元号がわかる事典 「永禄」の解説

えいろく【永禄】

日本の元号(年号)。室町時代(戦国時代)の1558年から1570年まで、正親町(おおぎまち)天皇の代の元号。前元号は弘治(こうじ)。次元号は元亀(げんき)。1558年(弘治4)2月28日改元。正親町天皇の即位にともない行われた(代始改元)。『群書治要(ぐんしょちよう)』を出典とする命名。永禄年間の室町幕府の将軍は足利義輝(よしてる)(13代)、足利義栄(よしひで)(14代)、足利義昭(よしあき)(15代)。1560年(永禄3)には、織田信長(おだのぶなが)が尾張国に侵攻した今川義元(いまがわよしもと)を敗死させた桶狭間(おけはざま)の戦いが起こっている。翌1561年(永禄4)に、武田信玄(たけだしんげん)と上杉謙信(うえすぎけんしん)の間で第4次川中島の戦いが行われた。1565年(永禄8)には、三好三人衆と松永久秀(まつながひさひで)らが二条城を襲撃して将軍義輝を殺害する永禄の変が起こっている。1568年(永禄11)に信長は足利義昭を奉じて上洛し、義昭を第15代将軍に擁立した。

出典 講談社日本の元号がわかる事典について 情報

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