開発された新田を高請(たかうけ)(村高に編入)するための検地。江戸時代には山野、沼沢、海浜などの大規模な開発や、本村の周辺地、本田畑(ほんでんぱた)の付随地などの切添(きりぞえ)開発により、多くの新田が出現したが、それらの新田は初め高請されていないから、領主は高請して課税するため検地した。これが新田検地である。1726年(享保11)の新田検地条目制定以降の新田の検地に限り、新田検地という場合もある。新田検地には廻(まわり)検地(田畑の周囲を絵図に書いて反別を算出する)の方法が多く用いられた。高請しても新田は開発に多くの経費を要し、収穫が本田より少なかったから、開発後3年間は免税とし、等級も低く押さえて軽い年貢を課すのが常であった。これを鍬下年季(くわしたねんき)とよぶ。
[宮川 満]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
江戸初期に実施された総検地後に開発された新田を対象とする検地。その新田に鍬下(くわした)年季がある場合は,年季があけた翌年に実施された。新田が小規模なときはすぐには実施されないこともある。検地により確定された石高は既存の村高(古高・本田高)に加算されたが,新田の規模が大きいときは新たに村が立てられた。幕府は1726年(享保11)8月に新田検地条目を定め,検地の仕方を示した。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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