日本歴史地名大系 「秀文郷」の解説 秀文郷しとりごう 栃木県:下野国都賀郡秀文郷「和名抄」東急本・高山寺本ともに訓を欠くが、「秀文」は委文(しとり)の誤りと考えられている。委文(倭文とも書く)とは、麻などの糸を染めて青筋文様に織った布のことで、大化(六四五―六五〇)前代においては倭文部が倭文連の管掌下で生産していたもので、当郷の名はこうした集団の居住に由来する可能性がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報