秋ヶ島村(読み)あきがしまむら

日本歴史地名大系 「秋ヶ島村」の解説

秋ヶ島村
あきがしまむら

[現在地名]富山市秋ヶ島

神通川右岸沿いに位置し、北は経田きようでん村など。秋島とも記される。天正六年(一五七八)五月一七日の神保長住安堵状(志賀槙太郎所蔵文書)によると、二宮左衛門大夫に「秋カ嶋之内、宗永嶋」などが安堵されている。文禄四年(一五九五)一一月六日の検地打渡状(高安家文書)には田方八町六反小・畑方五反半・麻屋布一反九〇歩とある。江戸初期は加賀藩領、万治三年(一六六〇)の領地替で富山藩領となる。正保郷帳では高二九二石余、田方一八町八反余・畑方六反、新田高七九石余。明暦二年(一六五六)の村御印留では草高五〇三石、免三ツ六歩、小物成は野役四匁・鮎川役一四匁・猟船櫂役三〇匁など。寛政二年(一七九〇)の高物成品々手鏡では古高二七一石余・定免三ツ九歩、新田高八九石余・平均免一ツ四歩七厘、定小物成は鮭川役七〇匁・鱒川役三匁・鮎川役一四匁・川原役八匁・銀納役一三匁余・柳差一三匁余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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