天神宮(読み)てんじんぐう

日本歴史地名大系 「天神宮」の解説

天神宮
てんじんぐう

[現在地名]大野見村奈路

四万十しまんと川の右岸、字宮野々みやののうめガダバに鎮座祭神は菅原道真。旧郷社。もと天満大自在天神と称し、大野見郷の総鎮守。明治八年(一八七五)祠官よりの届(「南路志」頭注)によれば津野国高が長和三年(一〇一四)勧請、応永三二年(一四二五)に現在地に遷宮、津野氏から一町六反余の神領を寄進されたという。天正一六年(一五八八)の津野大野見村地検帳では神領三町七反余で、同年の津野惣郷神社帳によると本社三間、舞殿五間、横殿三間であった。「南路志」は寛正七年(一四六六)津野之高再興の棟札をはじめ、永禄九年(一五六六)津野定勝上梁の棟札など津野氏奉納の棟札が六枚あったと伝え、津野氏の崇敬の厚かったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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