稗原村
ひえばらむら
[現在地名]磐田市稗原
東脇村の北、南流する太田川両岸沿いにあり、西は鍬影村。山名郡に属する。正平七年(一三五二)閏二月一五日の将軍足利尊氏下文写(土佐国蠧簡集残篇)に「鎌田御厨
原・和口郷」とみえる。両郷は常陸法眼行海と重高神主の所領であったが闕所となり、勲功の賞として足利氏から松井弾正忠助宗に宛行われた。永禄三年(一五六〇)一二月九日、今川氏真は二俣城(現天竜市)城主松井宗信の討死後、その子松井宗恒に鎌田御厨領家などを安堵した(「今川氏真判物写」同文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 