稚けなし(読み)いわけなし

精選版 日本国語大辞典 「稚けなし」の意味・読み・例文・類語

いわけ‐な・し【稚なし】

  1. 〘 形容詞ク活用 〙 ( 歴史的仮名遣いは「いわけなし」「いはけなし」のいずれか不明。「なし」は、そのような性格が著しいことを示す接尾語。動詞「いわく(稚)」と同語源 ) 年齢的に幼い。また、幼稚な性格や態度行動を示す。あどけない。いとけない。
    1. [初出の実例]「いと、この大人どもいはけなしや」(出典:宇津保物語(970‐999頃)楼上上)
    2. 「いはけなき身も読や庭訓 打ならふ皷の皮を取あげて〈重頼〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)一四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android