普及版 字通 「稠」の読み・字形・画数・意味 稠13画 [字音] チュウ(チウ)・チョウ(テウ)[字訓] しげる・おおい・こまやか[説文解字] [字形] 形声声符は(周)(しゆう)。に雕(ちよう)・綢(ちゆう)の声がある。周は雕飾を施した方形の盾の形で、文様の周密なる意。〔説文〕七上に「多きなり」、〔玉〕に「密なり」とあり、禾穀(かこく)の多く実ることをいう。すべて密集し、多い意に用いる。また(調)と通じ、調適の意に用いる。[訓義]1. しげる、禾穀がしげる。2. おおい、ゆたか。3. こまやか、あつまる。[古辞書の訓]〔名義抄〕稠 キビシ・シゲシ・ヒトシ・オホシ・オホカリ 〔字鏡集〕稠 キヨシ・キビシ・カハル・アツム・オホカリ・トシ・シゲシ[語系]稠diu、tjiuは声近く、は雕盾の雕飾の周密なるもの。稠はその声義を承け、禾穀の盛多なることをいう。[熟語]稠雲▶・稠夥▶・稠雑▶・稠庶▶・稠穣▶・稠畳▶・稠縟▶・稠人▶・稠濁▶・稠直▶・稠綴▶・稠沓▶・稠密▶・稠適▶[下接語]陰稠・雲稠・禾稠・花稠・稀稠・山稠・人稠・星稠・疎稠・繁稠・民稠・葉稠 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報