種川制度(読み)たねかわせいど

精選版 日本国語大辞典 「種川制度」の意味・読み・例文・類語

たねかわ‐せいどたねかは‥【種川制度】

  1. 〘 名詞 〙 サケなどの産卵を保護してその繁殖を図った施設およびその制度。越後国(新潟県)三面川(みおもてがわ)のそれが日本最初のもので、村上藩財源を確保するためサケ資源の保護が大きな問題となり、藩士青砥武平次が宝暦年間(一七五一‐六四)から明和初年(一七六四)に及ぶ努力の結果実現したという。その方法は、河口より一里(約三・九キロメートル)余り上流に柵を作ってサケが上流にさかのぼるのを止め、そこで保護産卵させるもので、その成果はかなり著しいものがあった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android