稲舂(読み)いねつき

精選版 日本国語大辞典 「稲舂」の意味・読み・例文・類語

いね‐つき【稲舂】

〘名〙
① 稲の実を臼(うす)の中に入れ、杵(きね)でついて白米にすること。こめつき。
大嘗会(だいじょうえ)神前に供える稲をつくこと。いなつき。
玉葉‐仁安三年(1168)一一月一三日「有稲舂事
塵添壒嚢抄(1532)八「螽は童部のいねつきと云ふ虫也」
[補注]「塵袋‐四」では「いねつち(き也)」とある。

いな‐つき【稲舂】

太平記(14C後)二一童女・八乙女・稲舂(イナツキ)の歌を歌ひて神饌を献る」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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