稲荷新村(読み)いなりしんむら

日本歴史地名大系 「稲荷新村」の解説

稲荷新村
いなりしんむら

[現在地名]加治川村稲荷

今泉いまいずみ川右岸にあり、北は野中新のなかしん村、西は吉田よしだ村。寛文一三年(一六七三)の村上御領分組々村数并高付大庄屋付(大滝家文書)に村名があり、三日市組に属した。延宝九年(一六八一)頃の高反別免割家数人数帳(寛政一二年写、新発田市史資料)には高一四〇石四斗余・反別一一町九反余、家数八・人数八二とあり、元禄郷帳には上今泉村枝郷と記される。宝永七年(一七一〇)幕府領、享保九年(一七二四)三日市藩領となり(「郷村高辻帳」伊藤喜太郎氏蔵)、天保八年(一八三七)に早道場組・三日市組大庄屋が飢饉に際して藩に提出した口上書(高沢彦衛氏蔵)によれば、同年二月から八月までの七ヵ月間に野中新村とともに二九石六斗余の安米の払下げを受けている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android