空に浮く(読み)そらにうく

精選版 日本国語大辞典 「空に浮く」の意味・読み・例文・類語

そら【空】 に=浮(う)く[=浮(う)かれる・=浮(う)き立(た)つ]

  1. 空中に浮く。また、空中に浮いているように見える。
    1. [初出の実例]「ぬししらで空にうきたる玉をだに結びとどむる物とこそきけ」(出典:小馬命婦集(980‐983頃か))
  2. 比喩的に用いる。
    1. (イ) 心の定まらないさまで迷い出る。悩みながら旅、または遠方に出かけることについていう。
      1. [初出の実例]「あまつほし道もやどりも有ながらそらにうきてもおもほゆる哉〈菅原道真〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)雑上・四七九)
    2. (ロ) 外出、または旅に心がひかれ、落ち着かないさまになる。
      1. [初出の実例]「暮れぬれば、心もそらにうきたちて、『いかで出でなん』と思ほすに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)真木柱)
    3. (ハ) 心が呆然となる。
      1. [初出の実例]「おもふこころぞ空にうかるる からす鳴霜夜の月にひとりねて〈心敬〉」(出典:新撰菟玖波集(1495)恋)

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