空中司令部(読み)くうちゅうしれいぶ(その他表記)airborne command post

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空中司令部」の意味・わかりやすい解説

空中司令部
くうちゅうしれいぶ
airborne command post

敵の核攻撃に対して指揮機関の残存性を高めるため,地下司令部と並んで,もう一つの司令部を,常時滞空させておくもの。世界各地と連絡が取れるほか,大統領や軍首脳が死亡した場合,機上から弾道ミサイルを発射するシステムも完備している。アメリカでは 1961年以来,ボーイング 707を改造した EC-135型機5機を使い,常時1機が飛行していたが,冷戦終了に伴い,90年代初めから常時飛行体制をとりやめた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android