空回(読み)からまわり

精選版 日本国語大辞典 「空回」の意味・読み・例文・類語

から‐まわり‥まはり【空回】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 車や機関などがむだに回ること。空転(くうてん)
    1. [初出の実例]「機械の空𢌞りと同じで、形の見えない、形の感じといふ様なものの大きな空𢌞りをやってゐる」(出典:瀬山の話(1924)〈梶井基次郎〉)
  3. 考えや行動が、同じところを回っていて、発展しないこと。どうどうめぐり。
    1. [初出の実例]「やたらに空廻りしてる自分を意識すると同時に、久しく彼の中に眠ってゐた憎悪が不意に頭を擡げてきたのである」(出典:日蝕(1948)〈石上玄一郎〉三)
  4. 取引市場の立ち会いで、売買取り引きが成立しないこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android