空鉢寺跡(読み)くうはちじあと

日本歴史地名大系 「空鉢寺跡」の解説

空鉢寺跡
くうはちじあと

[現在地名]上野市三田 空鉢

「伊水温故」には「空鉢寺、或空鉢山常住寺、空鉢山上ニ精舎有、天正乱ニ焼失シテ寺跡モ不定、天正以前ノ旧記ニ本尊如意輪、寺領三百六十石、江州三井寺ノ下(下略)」とある。寺領を証する史料はないが、寺を囲んで東に湯屋ゆや谷、西に風呂ふろヶ谷の地名があり、中世の浴湯布教を連想させる。摂津中山寺に空鉢の伝説があるが、当寺との関係はつまびらかでない。現在山上に奥行一間、間口一丈ほどの小堂があり、堂中に自然石に刻した不動尊像が残存する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android