突き出づ(読み)ツキイズ

デジタル大辞泉 「突き出づ」の意味・読み・例文・類語

つき‐い・ず〔‐いづ〕【突き出づ】

[動ダ下二]ついと出る。飛び出る。
「この妻あまりに心憂かりければ、やがて家を―・でて行くを」〈沙石集・七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突き出づ」の意味・読み・例文・類語

つき‐い・ず‥いづ【突出・吐出】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ダ下二段活用 〙 ( 突出 )
    1. 突進して前に出る。突きのけて前に出る。突き出る。
    2. ( 「いず」を強めた語 ) ついと出る。飛び出す。
      1. [初出の実例]「都合七日八日にはすぐべからずとて、つきいでぬ」(出典:平家物語(13C前)五)
      2. 「此の妻があまりに心うかりければ、軈而(やがて)家をつき出でてゆくを」(出典:梵舜本沙石集(1283)七)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ダ下二段活用 〙 ( 吐出 ) =つきいだす(突出)
    1. [初出の実例]「蘇生給けるか、大息突(ツキ)出て」(出典:太平記(14C後)一二)

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