突合せ抵抗溶接(読み)つきあわせていこうようせつ(英語表記)butt welding

日本大百科全書(ニッポニカ) 「突合せ抵抗溶接」の意味・わかりやすい解説

突合せ抵抗溶接
つきあわせていこうようせつ
butt welding

溶接継手(つぎて)端面を突き合わせ、そこに電流を流し、かつ加圧し、発生する抵抗発熱によって溶接する方法。アプセット溶接upset welding、フラッシュ溶接flash weldingの2種がある。前者は、突き合わせた端面に、あらかじめ圧力を加えておいて電流を流す方法であり、比較的小断面の金属線材、棒材の溶接に利用される。後者では、通電初期には強い圧力をかけず、接触部が溶融、飛散して生ずるアークによる発熱をも加熱に利用し、最終的に強い圧力をかけて溶接する。接合部に形成される鋳ばりの除去が必要になるが、強い溶接継手が得られるので、断面積の大きい伝動軸などの製作に利用される。

桑名 武・原善四郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android