突戻す(読み)ツキモドス

デジタル大辞泉 「突戻す」の意味・読み・例文・類語

つき‐もど・す【突(き)戻す】

[動サ五(四)]
向かってきたものを、突いて、もときた方向へ押し戻す。つきかえす。「土俵際から―・す」
差し出されたものや届けられたものを、受け取らないでそのまま相手に戻す。つきかえす。「書類を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「突戻す」の意味・読み・例文・類語

つき‐もど・す【突戻・吐戻】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 向かって来る物や人に、腕などを勢いよく押し当てて向かってきた方向にもどしやる。
    1. [初出の実例]「迯さうかと袂を掴む。その手を採て突戻す」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)二)
  3. 進物などを受け取ろうとしないで、その場で贈り主に返す。つっかえす。
    1. [初出の実例]「そんなら一つ酒飲んで夢結ばんと差しければ、も一つ飲んでと突き戻す」(出典:浄瑠璃・金屋金五郎後日雛形(1705))
  4. ( 吐戻 ) 一度、口や腹の中に入れたものを外にはき出す。
    1. [初出の実例]「思ひきってグッと飲と、いよいよ変に生臭ければ、ゲッゲッと突戻すを」(出典:滑稽本・七偏人(1857‐63)初)

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