ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「窒化ウラン」の意味・わかりやすい解説 窒化ウランちっかウランuranium nitride 窒素とウランの化合物で,確定された化合物としては UN ,U2N3 ,UN2 がある。古くから知られている U3N4 はX線研究の結果,存在が否定されている。窒化ウランは暗褐色,灰色ないし黒色の粉末。比重は UN で 14.31,U2N3 で 11.24,UN2 で 11.73である。酸化されやすく,空気中では 150~200℃で発火し,酸化ウランと窒素を生じる。酸,アルカリに安定であるが,濃硝酸により徐々におかされる。また 85%熱リン酸,濃過塩素酸とも反応し,それぞれリン酸ウラン,過塩素酸ウラニルを生じる。未知の点の多い化合物群である。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by