窒化ベリリウム(読み)チッカベリリウム

化学辞典 第2版 「窒化ベリリウム」の解説

窒化ベリリウム
チッカベリリウム
beryllium nitride

Be3N2(55.05).ベリリウム金属を窒素気流中で約1000 ℃ に加熱すると得られる.無色の立方晶系.融点2200 ℃.密度2.71 g cm-3.600 ℃ 以上で空気と反応して酸化ベリリウムBeOと窒素を発生する.水,弱アルカリと反応して水酸化ベリリウムとアンモニアを発生する.窒化ケイ素セラミックス製造の際に焼結助剤として使われることがある.また,ロケット燃料として利用されたこともある.毒性が強く,吸入すると肺に珪(けい)肺症のような障害が起こる.[CAS 1304-54-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む