立ち下る(読み)タチクダル

デジタル大辞泉 「立ち下る」の意味・読み・例文・類語

たち‐くだ・る【立ち下る】

[動ラ四]程度が低くて劣る。
「その人ならず―・れるきはには」〈・若菜上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立ち下る」の意味・読み・例文・類語

たち‐くだ・る【立下】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙
  2. ( 「たち」は接頭語 ) 程度が低くて劣る。くだる。
    1. [初出の実例]「世の中に手書くとおぼえたる、上中下の人々にも〈略〉たづねつつ書かせ給ふ、この御箱には、たちくだるは、まぜ給はず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)
  3. 雲などが山にわき起こってくだってくる。立ち来る。
    1. [初出の実例]「三のたけより紫雲たちくたり、湖水のうへに五色の浪たちて」(出典:日光山縁起(室町後)下)

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