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日光山縁起 にっこうざんえんぎ

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世界大百科事典 第2版の解説

にっこうざんえんぎ【日光山縁起】

霊山縁起の一つ。日光権現の縁起で,室町中期の撰。2巻。著者未詳。上巻は,有宇(ありう)中将(男体権現)は才芸にすぐれ,忠勤に励んだが,鷹狩を好んだことで帝のいかりにふれ,下野にたちよったのち陸奥国に下向,朝日長者の娘(女体権現)をめとり,のち病没したことを記す。下巻では中将が蘇生して妻,子と日光三所権現として現れたこと,中将の孫にあたる小野猿丸が,大蛇の姿の日光権現と百足(むかで)の姿の上野国赤城明神との神いくさに,日光権現を助けたことなどを記す。

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世界大百科事典内の日光山縁起の言及

【ムカデ(蜈蚣∥百足)】より

…日光権現はおおいに喜んで万三郎に全国いたるところの山を狩場として獣を狩ることを許し,この故をもって末代まで狩猟を事とする者は万三郎を職祖と仰ぐという縁起である。この縁起は絵巻として《日光山縁起》となり,また猟師の秘巻〈山立根元記〉などの名で奥羽地方の狩猟者が伝承している。柳田国男はこの説話は,下野地方に移住した藤原一族が伝えるその祖俵藤太(藤原秀郷(ひでさと))の近江三上山の蜈蚣退治の話をもとに,日光権現を信仰する一派が構想普及したものと考えた。…

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