立ち重ぬ(読み)たちかさぬ

精選版 日本国語大辞典 「立ち重ぬ」の意味・読み・例文・類語

たち‐かさ・ぬ【立重】

  1. 〘 他動詞 ナ行下二段活用 〙 (波や雲、霞などが)わきおこって幾重にも重ねたようになる。和歌などでは「裁ち重ぬ」の意にかけても用いることがある。「衣」の縁語にもなる。
    1. [初出の実例]「おひしげれ平野の原のあや杉よ濃き紫にたちかさぬべく〈清原元輔〉」(出典:拾遺和歌集(1005‐07頃か)神楽歌・五九二)

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