立岡堤(読み)たちおかのつつみ

日本歴史地名大系 「立岡堤」の解説

立岡堤
たちおかのつつみ

[現在地名]宇土市花園

灌漑用主要溜池の一つで、東南に立岡池、西に花園はなぞの池が隣接する。当初の堤は慶長一六年(一六一一)加藤清正によって築造され、堤の面積は土場を含め俗に八町八反八畝といわれる。「勝国治水遺」(「肥後藩農業水利史」所収)には「堤一口 五町六畝 水溜 三町壱反九畝拾五歩 土揚場 但水吐より深八尺」で、「此堤水懸ハ善導寺・境目松山・下松山合四ケ村ニ引入申筈、立岡村古保里ハ水口ニ有之候ニ付、漏水等ニ田方養候様被定置候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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